女サカの隅っこ

女子サッカー観戦/参戦の諸々+忘備録っぽい何か。

サポーターグループの役割って?

規模の大小は別として、大抵どこのチームにもあると思うんですが。
試合中に立って声を張り、サポートするチームの応援をする人々の中心にね。

太鼓をはじめとした様々な鳴り物を使ってコールやチャントをリードし、スタジアムを盛り上げる中心部。
女子サッカーでは規模的にあまりやる事はないけれど、Jではお馴染みのビジュアルを企画して実行する人達。
自分の時間を割いて(事によったら自腹も切って)スタジアムを数々の段幕で彩り、盛り上げる熱いサポーターさん達。

 

「人間二人いれば争いが起き、三人集まれば派閥ができる」とはよく言ったもので、声を出して応援しようという思いは一つでもやり方は人それぞれ。
ひたすら頑張れと言うヒトもいれば監督の様にゲームの指示を叫ぶヒトも、お気に入り選手への声援だけを送ろうとするヒトも居る。
見事にバラバラ(笑)
それを方向性をつけてまとめ、コールやチャントを試合の流れに併せてリードしていく。
試合前にも檄を飛ばしたりね。

他にも試合毎にメッセージを書いた横断幕を作って出したり、チーム/サポグループで大きな旗を作って振ったり。
チーム/選手のサポートというだけではなく、スタジアム全体の雰囲気の演出の一翼を担う存在。

 

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以下、あくまでも理想、それも一つのって言うだけの話ですから過剰に反応しない様に。

 

幸か不幸か私がサポとしてなんやかやとやらせてもらっている浦和レッズレディースは、立ち応援の人数が多いチーム。
(他にもトップチームをもつジェフレディースアルビレックス新潟レディースなんかが所謂「ゴール裏」人口が高いですね。)

それだけに統率は難しく、どこからも文句のでない完璧なものを毎回、は所詮無理な話。
それでもなるべく立ち応援に参加しに来たサポーターを盛り上げる為に、時間を割いて試行錯誤して…を繰り返してそういった「ゴール裏」人口が高いサポグループは毎試合臨んでいます。

 

気の合う仲間だけで集まってワイワイやれば楽しいのは当り前。
下手したら顔見知り以下の、同じチームを応援したいという気持ちにしか共通項がない個々のサポーター。
その人達を楽しませ、スタジアムで盛り上がる為の環境を作る。

その環境には、対戦相手のサポーターも含まれます。
当然ですね、相手が居なければ試合は出来ませんから。
両チームサポ同士の応援合戦も楽しませる要素の一つ。
中心部が「オラがチーム」だけを見て騒いでいては駄目な理由はそこにあると思います。

 

何度も言われていますし言ってもいますが。
W杯以降、女サカの状況は変わっています。
裾野が広がった結果の観客の中、”暗黙の了解”で回せる以前のような状態に戻る事はしばらくないでしょう。
裾野が広がれば、明文化されていない物はルールとして通用しなくなるのは必然です。
「熱い応援をする」のはもちろん一番の勤めですが、その中で全体を客観視して何を為せばいいのかを判断し、場合によってはクラブ運営とも交渉して「より良い環境」に導くための道筋をつける。

こういった事が中心部であるサポーターグループの役割だし、それが出来ないグループには組織として存在する意味がないと思います。

 

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今週末でリーグは一旦中断、再来週にはカップ戦が始まりますね。
来週にはU-20のまだ若い”なでしこ”達の試合も。

「やれる時にやれる事を、全力で」女サカを楽しむとしましょうか。