女サカの隅っこ

女子サッカー観戦/参戦の諸々+忘備録っぽい何か。

浦女大旗のこと。

浦女の最初の大旗は、Lフラッグを4枚縫い合わせたもの。
それを2つ作って、初代さんとM氏が振ることになったのは2011年。

初代さんから引き継いだのが2012年。

今の赤い大旗は2013年にM氏の振っていたもう一つの白い大旗と対で作ったもの。
デザインのアイデアの大半と、発注に関するいろいろを初代さんが手伝ってくれて今の形に。

作った時にM氏と話した事。
「試合の時には必ず2本揃えて出そう。」

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M氏と初代さんがL4旗を出すようになった頃のレッズレディースには、男子トップでお馴染みの大旗を出しに来てくださったチームの方もチラホラいて、駒場では常時3〜5本の大旗が出ていたように記憶している。
その頃のなでしこリーグ所属チームのゴル裏は、大旗自体が居ないチームの方が多数例で。
複数の大旗が翻る駒場での試合後、対戦相手のサポさんに「やっぱり女子でも”浦和”はすごいね」との声を頂くこともあり。

ただ、男子トップチームの試合が被ってしまって本数が激減したり、アウェイゲームでは1,2本になってしまうこともあり、”レッズレディース”を応援する大旗が欲しい、と初代さんとM氏は話していた。

ゴル裏コアのグループで作るのではなく、旗を振りたい/振る人が全額自腹で用意することが必至の状況。
初代さんとM氏がともかくも”レッズレディース”の大旗をと苦肉の策で、後にL4旗と呼ぶようになった最初の大旗は誕生した。

ゴル裏の中心である太鼓&コールリーダーの左右に、対のL4旗。

今の浦女大旗と比べても一回り小さいけれど、”レッズレディースの試合だけで使われる初めての大旗”をとても誇らしく思ったことを覚えている。

初代さんが現場を引くことになった時、自分に振らせてほしいと申し出たのは作成に携わっていたこともあるけれど、折角作った”レッズレディースのゴル裏”のスタイルを無くしたくないという思いがあったからだった。

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浦女大旗を作っての2013年開幕。

ゴル裏の中心である太鼓&コールリーダーの左右に、紅白の浦女大旗。

以降は駒場でもアウェイでも同じスタイルで試合に臨んだ。
「常に共にある」を選手にも、駆けつけた仲間たちにも知らせる為に、紅白揃えて。

2016シーズンの初めにM氏が体調を崩され旗振り役から引くまで、そのスタイルは崩さなかった。
初代さんとM氏が当初から願い続けたこと、2つ揃えて出すことの意味を、引き継いだ自分が潰してはならないと思ったから。
思いがどれだけ伝わっているかは知りようもない。
が、何かを感じ取ってくれる人は必ず居ると信じて。

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ただ、この数年で周囲の状況も変わった。
ホームのゴル裏に大旗の翻るチームも、今のなでしこリーグでは珍しいものではなくなった。
なでしこジャパンにも世代交代があったように、応援の中心も若い世代が担うべきだろう。
M氏に代わって大旗を振ってくれた3人組の彼らも20代の若者たちだ。
私達の世代にはまだ未熟に映るかもしれない。
しかし彼らの世代にはまたそれにふさわしいやり方があろうかと思う。

選手と同世代の彼らは、私達とは違う方法で、でもきっと変わらずに浦女を、選手たちを鼓舞し、支え続けていってくれるものと信じている。

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発掘物。浦女大旗のデザイン案(一部)。
文字フォントに皆で頭を悩ませたのも懐かしい。

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